【週間】ケーススタディvol.23【頸の側屈検査と足の舟状骨】

川満伸夫 2014.08.23

アメリカのフロリダ州でカイロプラクティックの師匠である、Dr. Decamp先生のもとでインターンをしていた頃でした。

インターンはDecamp先生のクリニックで毎回患者さんの施術に入らせて頂き、観察しながらメモを取るという形を取っていました。

Decamp先生はカイロプラクティックの道を約50年歩んで来た大のベテランでしたので、地域の人達にはかなり信頼されていましたし、患者さんに接する時には老若男女問わずいつも何かと世間話からはじまり、地域の良きおじいちゃん的な風格を表していました。

そこに来る患者さんの多くは一度は病院へ行ったが症状や病気が治らず、時にはいろいろな病院を渡り歩いて最終的にDecamp先生のもとにたどり着いた患者さんばかりでした。

そんなDecamp先生は75歳になるまで現役でカイロプラクティックを続けて常に何かを発見しようと研究熱心で、心はまるで20代ぐらいの若者の様でした。

ある日のこと、いつもの様にクリニックへ行ってインターンを行い施術を観察しながらメモを取っているとDecamp先生がいきなり、“今の見たか”と言ってきました。

僕はそのときメモを取っている所でしたが、先生は何か新しい事を発見したらしく目を輝かせていました。

みなさんもセミナーなどに行って新しい事を発見した時に味わう感動に見覚えがあるかと思いますが、そんな感じだと思います。

残念ながら先生が何を発見したか見過ごしてしまったとメモを取っていた事に後悔していましたが、先生が“もう一回見せてやるから見逃すなよ”と言ったので次は見逃すまいと真剣に観察していました。

正直、最初の頃はメモを取っていても先生が何をやっているかまったく見当がつかず疑問ばかりでしたが、毎回その日の患者さんを全員視終わってから先生に質問をして、ひとつひとつ疑問を解消して行きました。

先生が、“もう一回見せてやるから見逃すなよ”と言った次の患者さんに入ったとき全神経を集中させてひとつも漏らすまいと観ていたのですが、先生の方からいきなり、“すごいだろ!!”言ってきたので思わず、“Yes”と言ってしまい本当は何が起こったのかまったく分かりませんでした。(笑)

その患者さんが終わって最後の患者さんだったので、いつもの様に質問をしていきました。この時はさすがに、“すごいだろ!!”と言ってた時の事を質問しあの時は何をしていたのか訪ねてみました。

そしたら状況的には、先生が頸椎の側屈検査をして動きが硬い方向例えば右側に動きにくいとして右足の脛骨の内側を触診しはじめました。丁度シンスプリントで痛くなる場所です。

その場所を左側の同じ場所を触診して硬さを診て比べて、右側が硬いのが確認できたら、右足の舟状骨を矯正します。

そしたら頸椎の右側屈の硬さがなくなり、左側屈と同じぐらいの感覚に戻りました。

Decamp先生は詳しくは説明をしてくれませんでしたが、足と頸はつながっているんだよ。とだけ言ってました。

確かにアキレス腱が硬くなって引っ張られると、それが最終的には上部頸椎の1番C1に影響するので、その事かと思いました。

これは若干違うタイプになりますが、舟状骨を矯正した後は脛骨の内側(後脛骨筋)の張りもなくなり痛みも解消していました。

最終的には、舟状骨を矯正することによって後脛骨筋の張りがなくなり頸椎の側屈運動のバランスが取れた形になりました。

皆さんも興味があれば試してみてください。

P.S.
もし、足に関する矯正に興味がある方はこちらを試してみてください