【週間】ケーススタディvol.24【遺伝子の話】

川満伸夫 2014.08.23

皆様方のなかにマークピック(Marc Pick)というカイロプラクターをご存知の方はいますでしょうか。

このドクターピックはカイロプラクティックの中でも、特に神経学と解剖学の権威であります。

かつては日本の東京大学で解剖学を教えていた経験もあり、東大出身のお医者さんには彼の授業を受けた方もいるかと思います。

聞いた所によりますと、ドクターピックは解剖学用の遺体を何百体も解体し、きめ細かいところまで切断しながら、特に骨格と神経系統の脳と脊髄をしらべたものだったと伺いました。しかも、その何体かをアメリカのハリウッドにある自分の家に所有しているらしいです。

私も学生時代に解剖学の授業があり、解剖学用の遺体を勉強したものでしたが、あの腐食しない為に使われる化学薬品はとてつもなくすごい臭いがして、アメリカ人のなかには初めて経験する人は1週間ぐらいご飯が食べられない方もいました。

私はドクターピックのセミナーに何回か参加した事がありますが、簡単に説明して理解出来る物もありましたが、とてもとても難しくて解剖学や神経学に相当な知識がないと理解不可能なものまでありました。

例えば電気治療器というのがありますが、電気を流す事によって痛みの症状が治ると思っていたのが実は、痛みの神経回路に対して電気を流す事によって一時期に痛みをブロックして痛みを感じない様にするといった内容だったり、これは丁度、眠たい時にコーヒーやお茶を飲んでカフェインで一時期に眠気覚ましをするのと似ていますね。

ただし、使い方によっては痛みの原因の神経圧迫が起きている部分を矯正して、圧迫を取り除いてまだ痛みが残っている場合には、痛みを解消するのに役立つかと思います。

あとは、だんだん内容が難しくなって来て病理学的なアルツハイマーや認知症の生理学を細かく説明したり、その対処法などを説明したりして情報量の多さに面食らいました。しかもすべて英語で説明しますから、神経学用語などをしらないと分かりませんよね。

セミナーが終盤に近づくにつれて内容が神経から遺伝子レベルまで来ました。そこでドクターピックがある興味深い話をしました。

それは、人間は約30分ごとに自分がやった事、話した事、考えた事を遺伝子に組み込んでいるというのです。良い事も、悪い事も。自分が知っている哲学にも同じ様な話があったので、とても興味が湧きました。

なので自分を見つめた時に、両親にすごく似ていると思いませんか。

先天的に既に組み込まれている所もあるかと思いますが、ポイントはその組み込まれた遺伝子をも変える事も出来るという事だとおもいます。

それは施術においても言えるかと思います。長年の慢性的な患者さんの悪い症状を改善しようというのですから、私達の仕事は非常に大きな意味があると思います。

さぁ、今日からまた患者さんの遺伝子レベルで悪い習慣や症状を改善する為に頑張って行きましょう。

P.S.
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