7年162億円の収入は羨ましい??

熊谷剛 2014.02.07

from:熊谷剛

楽天の田中将大投手がヤンキースとの契約を結んだ。
その総額なんと7年契約162億円。

意味不明な金額ですよね。

こういうニュースは子供達に夢を抱かせる内容なので非常に良いと思う。

しかし、経営者視点で言うと僕はマズいと思っている。

なぜでしょうか?

162億円も入ってくれば、一生安泰。

なぜ、経営者視点ではダメなのか?

それは2つの理由があります。
1、単発収入
2、仕組みが自分のコントロール外にある

という事。

1、単発収入

実際に162億円という金額を聞くと、どう使うのか、、、
と思う程、想像がつかない金額。

でも、実際は48%が税金。
手に入る金額は80億円程。

田中選手は26歳。

80歳まで生きるとして、まだ50年以上もお金を使い続ける必要がある訳です。

野球選手を引退して、隠居暮らしをするのなら話は別でしょうけど多分何かしらやるでしょう。

その際には必ずお金が必要になります。

更に、他からの引き合いも多いでしょうし、それまでの付き合いもあるはず。

それらの人に恩もあるでしょうしビジネス的な誘いがあれば断れないでしょう。

そういった新規ビジネスを行う場合、始めは自分の資産から出す事になります。

しかも、成功など保障されているはずもありません。
さらに、野球選手として一流だとしてもビジネスマンとしては素人。

なかなか難しいのが現状でしょう。

もちろん、やり方は無数にあるのでこの辺を押さえていれば資金がある事はとても有利です。

個々で一番問題だと思う事は”運転資金”です。

ビジネスは短期的なものではなく長期的なもの。

売上がたたなくても経費は必ず発生します。

だから、いくら高額でも単発の収入ではいつか底をついてしまう訳です。

ビジネスを行う上で、いくら高額だったとしても短期的なお金の動きよりも、長期的にお金が流れるという事が非常に重要な事だと思います。

2、仕組みが自分のコントロール外にある

今回の162億円はヤンキースから支払われます。
支払も一度に支払われる訳ではなく、数回に分けて支払われます。

・ヤンキースが破綻したら?
・ヤンキースの方針が変わったら?
・メジャーの仕組みが変わったら?

いろいろなリスクがある訳です。

実際に今回の取引で楽天には20億しか入ってきませんでした。

今回の田中選手個人にはこんなリスクはきわめて低いので問題はないでしょう。

しかし、僕たちが行っているビジネスには頻繁に起こってきます。

・規定が変更になりました。
・契約を破棄する事にしました。
・社長が替わって方針が変更になりました。

組織が小さくなればなるほど、こんなリスクは多くなります。

僕たちがビジネスをしている上でも、大きなチャンスが来る場合があります。

しかし、ケースにもよりますが僕はこういう話には基本乗りません。

なぜかというと、自分のコントロールできない事で成功か失敗かが決まってしまうから。
僕はこれが一番嫌いです。

自分のコントロール出来る範囲で失敗するなら修正すれば良い。

しかし、相手方の社長が代わったなど、コントロール出来ない要素で失敗してしまった場合は修正がききません。
今まで行ってきた事が無駄になってしまう訳です。

こういった事に時間を費やす事が非常にリスキーな訳です。

僕たちが治療院を中心としたビジネスをする上でもこういったリスクに対する対策をとる事は社長としてやらなければならない事だと思います。

僕は大震災をきっかけに、こういったリスクヘッジに取り組んできました。

治療院のリスクとは
・震災等で治療院が潰れる。
・ライバルが増えて新規集客出来なくなる。
・自分の体調が悪くなり臨床に立てなくなる。

などなど、致命的な問題を抱えています。

とりあえず、回っているから大丈夫だ、、、
なんて悠長な事を語っている場合ではありません。

僕は大震災の際に自分の命はいつでも無くなる危険性がある事を学びました。
若くて健康でも関係ありません。

震災では数多くの子供の命も失われました。

僕たちの身にもいつ起こるか分からないのです。

社長とはそういったリスクをしっかり考えながら会社の方針を立てる事が重要だと思います。

この内容で少しでも見直しのヒントになれば嬉しいです。

ps.
僕が運営をしている疲労回復協会では、こういたリスクヘッジを様々な視点から伝えています。
今抱えているリスクはなんなのか?一度考えてみる事も大切だと思います。

リスクが明確になったなら、その解決のお手伝いをさせていただくことができるかもしれません。