物販を治療院に導入するメリット
治療院で物販というと、何故かイヤがる人が一定数います。
それは物販に「売り込む」というイメージがあるかもしれません。
しかし物販は治療する側にも大きなメリットがありますし、お客さんにも大きなメリットがあります。
その物販を導入するメリットをしっかりと理解し、腑に落ちないと例え導入したとしてもなかなか売上げる事ができなくなります。
今回はそんな物販に関わるお話をしたいと思います。
まず会社側として物販を取り入れるメリットとして大きいのは売上を上げる事ができます。
売上の公式は「数×単価」です。
この単価が上がる事で経営的には非常に楽になります。
単価を上げる為には、値上げや高単価メニューを入れるなど色々な方法があります。
しかし、治療院ビジネスで大変なのは、時間に対しての対価が支払われる事です。
時間で売っていなくても、一日で対応する人数には限りがあります。
その問題を解決出来るのが物販です。
物販は最初に提案するのは、多少時間がかかる事があります。
しかし、施術中に、物販の週品をプレゼンする事ができるので、時間に対しての対価は大きくなる傾向があります。
また2回目以降は良さも理解しているので、時間をかけずに販売する事が出来ます。
そう考えるだけでも、物販には非常に大きな魅力があるのです。
ここで一つ、物販を取り扱う時に考えておきたいのが、物販商品の特性がどんな物なのかです。
大きなカテゴリーとして、単発商品、消耗品、定期商品というように分ける事が出来ます。
単発商品とは、治療院の物販のイメージだとコルセットなどがそれに当たります。
コルセットなどの単発商品は、一度購入すると次に購入するまでに多くの時間がかかります。
そうすると、単価が上がるのはその時だけで購入する人がいないと単価は上がりません。
このように単発商品を扱う際には少し注意が必要です。
しかし、単発商品を扱う際にも誰もが扱うものなどを取り入れていると、定期的に販売する事が出来ます。
例えば上記で上げたような、コルセットなどは必要な人しか購入しません。
誰もが使う物として、枕等は大多数の人が使用するものなので、新規のお客さんにも提案が出来るのではないでしょうか。
そうすると、新規のお客さんがある一定数購入する事で、安定して販売し売上が作れます。
このように商品の特性を知っているだけ、どのように売上を上げるかもコントロールが出来ます。
さらに理想的な商品特性としては、消耗品や定期商品です。
消耗品は使えば無くなるものです。
定期商品は、定期的に使うものなので特性としては近い物があります。
何が近いかというと、使う頻度が有る程度決まっている事です。
消耗品で理解しやすい物は、健康食品やサプリメントです。
使えば無くなるので、無くなったらまた購入する必要があります。
そうすると定期的に物販からの収益が見込めて、売上も安定的に上げられます。
最初に伝えてたように、一度購入した後は販売に時間がかかる事もなく時間をかける事無く販売出来ます。
この消耗品の販売をどんどん増やす事で、治療院の収益は飛躍的に上げられます。
しかしこの物販ですが、会社だけの利益だけで押し売りになってしまい、お客さんのメリットが与えづらくなってしまいます。
なぜお客さんに物販が必要なのでしょうか?
それは施術だけで補う事が出来ない部分を補填出来るというメリットがあります。
サプリメントなどは良い例ではないでしょうか。
残念ながら施術では血液の循環を良くする事は出来ても、血液の質を上げる事は出来ません。
血液の役割として、酸素や栄養素などを細胞に運ぶ役割をしています。
せっかく施術で血液の循環を促しても、肝心の栄養素が上手く取れていないと栄養が細胞に行き渡りません。
そこで重要になるのが、サプリメントや健康食品などです。
この相互作用のおかげで、症状の改善が早まったり、中には施術で良くならなかった症状までもが改善することもあります。
枕なども同じです。
いつも使用している、枕が首を圧迫して、頸椎にストレスをかけている状態であればなかなか肩こりも良くなりません。
やってもらった時は良いけど、2、3日すると段々辛くなってくる…などのタイプは枕が原因の場合もあるかもしれません。
そんな人に対して、毎回毎回施術を行っているのは対症療法でしかなく、ずっとお客さんは症状を抱えている状態です。
それは施術者としても非常に辛いのではないでしょうか。
是非そんな人には物販をオススメしてあげると良いと思います。
このように物販を取り入れると、施術側にもメリットがありますし、お客さんにもメリットがあります。
一つ注意しなくてはいけない点としては、売り込まない・押し付けない事です。
あくまで施術者としては、お客さんの悩みから原因を考え、その解決方法の一つに物販があるという事を理解して下さい。
提案をして、そこから選んでもらうのはお客さんです。
その点に注意をして、物販を導入してみて下さい。